職場の大先輩が亡くなられました。

まだ五十代でした。

驚いたのは、過労死するような兆候がまったくなかったことです。
以下は自分が知る限りの印象です。


仕事的には、現場で若手の実務をサポートする立場であり、高い質を見せながらも比較的余裕を持って働いていたと思います。

性格的にも、常に笑顔を見せていて、かつ言いたいことははっきり言う方でしたので、ストレスを溜め込むようにも見えませんでした。

定期的な通院こそしていたようですが、年齢が高くなれば病院通いが多くなるものだと思っていましたので、そこまで不思議には思いませんでした。


先週も社内で顔を合わせたばかりで、亡くなられたことがにわかには信じられませんでした。


月並みですが、人はいつ死ぬか分からないという当たり前の事実をシンプルに突き付けられた気がしました。

先輩の死は何を遺したのか。
人はなぜ生きるのか。
よく分からないままに、今日を生きていないか。

何の覚悟も投げ入れず、池に波紋を広げない人生でいいのか。
死は肉体の終わりに過ぎなくとも、その肉体に与えられた使命を十分に果たしたのか。
あまりうまく言葉にはできませんが、そのようなことを考えました。


人生について、もう一度考え直すときが来たのだと思います。
ふさわしい答えが出るかは分かりませんが、絶えず問いかけ続けていきます。